MLC(信徒マリアニスト共同体)とは?

MLCとはなに?

 

MLCは、Marianist Lay Communitiesの略語で、信徒マリアニストの共同体という意味です。信徒マリアニストは洗礼による聖霊のうながしにより、マリアと一致してキリストに似るものとなり、世にキリストを現すことを祈りと行動で実践していこうと努める信徒(*)で、世界中にグループがあります(**)。Lay とは、聖職者ではない一般の信徒を指す言葉です。

 

(*)マリアニストの生き方

  1. 強いカトリックの信仰をもち、愛によって鼓舞され、希望のうちに生きる
  2. キリストを世に送り出したマリアを手本とする
  3. 時代のしるし(識別)を大切にする
  4. 初代教会のように共同体の中に生きる
  5. 文化的背景を考えながら神の国を世に広めるために働く
  6. 共同体の発展および、共同体のアニメーター(推進者)を育成する
  7. 最も助けを必要とする隣人とともに平和と正義のために働く

 

(**)現在の世界の信徒マリアニスト

  世界に信徒マリアニストの共同体を持つ国は32カ国あり、

  • アフリカ地区として共同体は61、人数は1070人。
  • アジア地区として共同体は42、人数は365人。
  • ヨーロッパ地区として共同体は161、人数は1679人。
  • 南米地区として共同体は152、人数は1262人。
  • 北米、オーストラリア、アイルランド地区として共同体数66、人数は794人。

 

マリアニストの霊性を生きる種々のグループや共同体は「マリアニスト家族」と呼ばれます。この家族は現在、MLC(信徒マリアニスト共同体)とAM(在俗のアリアンス・マリアル)とSM(マリア会)とFMI(汚れなきマリア修道会)の4つから構成されています。

 

MLC(信徒マリアニスト共同体)の正式な誕生は、1801年2月2日です。マリア会のシャミナード神父がミサの後に2人の青年にそれぞれ1人ずつ友人を連れてくるように、と言いました。そして2月2日に12名の青年がその場に集まりました。この12という象徴的な数になった日、その日を信徒のグループ(コングレガシオン)が創立された日としました。このコングレガシオンが現在MLCと呼ばれているものです。シャミナード神父がいたフランス、ボルドーで1年後にはコングレガシオンは100人になり、そしてまもなく300人になりました。

 

他方ボルドーの近くの地でマリー・ド・ラ・コンセプションは友人と「小さな会」というものを創立、それは上記の「コングレガシオン」とよく似ていました。1808年アデルの「小さな会」はボルドーのコングレガシオンと合流しました。

 

この1800年代初頭にフランス、ボルドー地方で成立していったものがその後のMLC(信徒マリアニスト共同体)につながって行きました。このコングレガシオンから修道生活を希望する人たちが現れ、「汚れなきマリア修道会・FMI」や「マリア会・ SM」が創立されました。それらの流れから、その後1960年に「アリアンス・マリアル」が生まれました。1800年代初頭から始まり、200年以上過ぎたMLCにはずっと引き継がれる精神と目標があります。それらは「信徒マリアニストの手引き」p.9〜に詳しく書かれています。ご参照ください。

日本信徒マリアニスト共同体規約(MLC規約)は、こちらをご参照ください。

 

 🌍 組織の概要

 

 MLC(Marianist Lay Communities)は、カトリック教会の「信徒による共同体」であり、マリアニストの霊性を実生活に生かすグローバルな組織です。

 

 1993年、チリ・サンティアゴで初めて開かれた国際ミーティングで、世界中の信徒グループが結集し、「信徒マリアニスト共同体(MLC)」と改名しました。それ以来、国際的に組織化されて活動を展開しています。

 

 2006年2月22日、バチカンによって「私的国際信仰者団体(Private Association of the Faithful)」として正式に承認されました。これは、カトリック教会内での公認された信徒組織であることを示すものです。

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🕰 創立の歴史と創始者

 

 起源は1801年、フランス・ボルドーの「ソダリティ(Sodality)」に遡ります。

 

 創始者は、福者ギョーム・ヨゼフ・シャミナード神父(Blessed William Joseph Chaminade)と、シスター マリー・ド・ラ・コンセプション (Blessed M.Marie de la Conception)です。

 

 シャミナード神父は、フランス革命後の混乱から教会と社会を再建するために、マリアに奉献した信徒の共同体を創設しました。

 

 二人の創立者は「マリアとの契約」という霊性を提唱しました。これは「キリストを世にもたらし人々をキリストへと導くマリアの使命に協力すること」 を意味し、信徒が世の中にキリストを現す使命を担うこと(宣教)を強調するものです。

 

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💡 基本理念と霊性

 

 MLCは、「洗礼によってキリストに似る者となる」呼びかけを受け、

  聖霊の鼓舞を受けて、**マリアと一致し、世にキリストを現す**共同体を目指します 。

 

 「マリアとの協力」は、単なる信心ではなく、**行動と奉仕を伴う霊的体験**です。社会の中で積極的に活動し、共同体の中に神の国を築くという精神が根本にあります 。

 

 MLCの会則にも、「強いカトリック信仰」「共同体生活」「時代のしるしへの感応」「社会正義への奉仕」などが明記されています。

 

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 🛠 主な活動

 

 霊的形成:例会、黙想会、講演会、養成プログラムや動画コンテンツなどを通じ、信仰の深化と人間的成長を促します。

 

 交流とネットワーク:

  • 定期的に国内外会議を開催し、国際的な共同体としての連帯を深めています。

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🌐 国際組織と連携

 

 MLCは、世界各地の地域・国レベルで組織され、国際MLC組織(International Team)に属しています。

 

 4年に一度の世界大会(International Meeting) が様々な国で開催されています。全世界の代表が集い、活動方針や課題を共有します。

  

 

🔹国際会議の経過

🔹MLC第7回国際大会@韓国

 ・「手に手を取って歩む チャレンジ2018-2922

 ・「手に手を取って歩む 韓国①

 

 

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